茨城県の県道30号線と言えば、岩間と水戸の大工町をつなぐ街道で、
「岩間街道」として知られています。
道幅が狭いので時間帯によっては渋滞することも多いのですが、
水戸の市街地へ行くにも、岩間・石岡方面に行くにも便利なので、
僕はこの街道をよく使います。
この街道沿いでは良質の飲食店などが見つかることも多いので、
個人的にとても気に入っています。
食べるならバイパスや新道沿いの大型店ではなく、
「旧道沿いのこじんまりとしたお店」
というのが僕らのいつもの探し方です。
たまに例外もありますが、ほとんどハズレたことがありません。
というわけで、今回ご紹介するお店も岩間街道沿いにあります。
場所は偕楽園の近く。
国道50号線と岩間街道がぶつかるT字路(大工町2丁目交差点)を
歴史館方面に向かって200メートルくらい進んだ
道路沿い右手に建つ築70年の古民家です。
カーブ近くに建っているので、
車だと通り過ごしてしまいそうになります。
ちょっとわかりづらいので地図を載せておきます。
「歴史館入口」交差点からの方がちょっと近いかな。
駐車場は店の裏手にあり、店舗脇の細い道から入っていきます。
床がコンクリートできれいに舗装してあるので、タイヤで汚すのではないかと気が引けますが、
この奥に普通車5~6台分の駐車スペースがあります。
さて、入り口ですが、もともと古民家なので、お勝手口と玄関と2箇所あります。
常連さんはお勝手口から入るようですが、初めてなので玄関から入ることにしました。
懐かしい感じでしょ?
親戚のおばさんの家に遊びに来たような風情です。
玄関の戸を開けると、おおっ、これまたいい感じ!
思わず「ただいまぁ~」と言いたくなるのは僕だけじゃないはず。(笑)
靴は脱がずに入れます。
建物の外観はこじんまりとしていますが、中は結構広々としているんですよ。
窓際と奥の厨房前にカウンター席が7席くらい。
その間にテーブル席が14席くらい。
壁で仕切られた隣には、個室になったテーブル席が8席。
カップルや仲の良い友人同士でくつろぐには
ちょうどよい広さといった感じでしょうか。
今日のランチメニューは、3種類から選べるパスタ。
アンティパスト、デザート、ドリンクが付いています。
僕らは「トマトソース」にしました。
料理が運ばれてくる間、お店の中を見てみましょうか。
低めの天井は気持ちが落ち着き、照明の柔らかい光と窓からの自然光がとても心地よいです。
BGMは店名の由来にもなっている、ノラ・ジョーンズの曲。
[note]ノラ・ジョーンズ(Norah Jones):
アメリカ合衆国のピアノ弾き語りジャズ歌手、ジャズ・ピアニスト、女優。
父はインドで最も有名な音楽家のひとりでビートルズにも影響を与えたシタール奏者ラヴィ・シャンカール。
ジャズのスタイルを取りながら、ソウル、カントリー、フォーク、ポップスなど、アメリカのポピュラーミュージックの要素を採り入れた曲で知られる。(Wikipedia)[/note]
音楽の心地よさに浸っていると、料理が運ばれてきました!
前菜は見た目も味もとてもバランスよく、どれも美味です。
パスタはかたすぎずやわらかすぎず、ちょうどよい茹で加減で
トマトソースの味付けも辛すぎず甘すぎずちょうど良い感じ。
コーヒーはSAZA。
えぐ味が全くないのは水が良いからなのでしょう。
デザートが絶品!
自家製ガトーショコラは甘すぎず、カシスのシャーベットとよく合います。
そしてこれがフランスのダニエル・マルタン氏直伝の
「ブラマンジェ白ワインとクローブのソースがけ」。
あっさりとした食感ですが、ワインとスパイスの風味が印象に残ります。
シェフを務めるご主人は、水戸の中川学園調理技術専門学校で基礎を学び、
その後ダニエル・マルタン氏のもとで修行したそうです。
ダニエル・マルタン:1987年に銀座「マキシム・ド・パリ」の総料理長として来日。
代官山のフランス料理学校「ル・コルドンブルー東京校」の校長・教授を歴任。
今日は天気も良く、とても素敵なランチタイムを過ごすことができました。
ティータイムも利用できるようなので、また来たいと思います。
ごちそうさまでした!
[note]ノラズカフェ(Norah’s Cafe)
〒310-0034 水戸市緑町1-2-3
029-239-3566(fax029-239-3567)
11:30-21:00(木曜・日曜17:00まで)/ランチタイム11:30-14:00
月曜定休[/note]